急速な心不全の進行のため救命し得なかった心アミロイドーシスの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
洞不全症候群(Sick Sinus Syndrome; SSS), 発作性上室頻拍(paroxysmal supraventricular tachycardia; PSVT)を合併したAL型心アミロイドーシスで, 急性の経過により心不全死した症例を経験した. 心不全発症より8カ月経過してから, 心電図, 心エコー, 心筋病理所見よりAL型心アミロイドーシスと診断した. 入院時より徐脈頻脈症候群があり, 頻脈のコントロールがつかずやむを得ずベラパミルを用いたが, 左心不全が急速に進行し, 死亡した. 心アミロイドーシスは根治療法の確立されていない進行性の予後の極めて悪い疾患であるが, 本症例では頻脈による左心不全の悪化に加え, ベラパミルの陰性変力作用が急性左心不全を悪化させてしまったと考えている.
- Japan Heart Foundationの論文
著者
-
山田 明
麻生飯塚病院循環器科
-
池内 雅樹
麻生飯塚病院循環器内科
-
側島 淳史
麻生飯塚病院循環器内科
-
松坂 英徳
麻生飯塚病院循環器科
-
松尾 勇
麻生飯塚病院循環器科
-
吉田 伸
麻生飯塚病院循環器科
-
松川 龍一
麻生飯塚病院循環器科
-
桑田 孝一
麻生飯塚病院循環器内科
-
兼田 吉紹
麻生飯塚病院循環器内科
-
吉田 伸
麻生飯塚病院循環器内科
-
松坂 英徳
麻生飯塚病院循環器内科
-
松尾 勇
麻生飯塚病院循環器内科
-
松川 龍一
麻生飯塚病院循環器内科
-
山田 明
麻生飯塚病院循環器内科
関連論文
- 高齢まで無治療で経過したファロー四徴症の一例(第94回日本循環器学会九州地方会)
- 88)著明な左室流出路圧較差を認めたタコツボ型心筋症の一例(第99回日本循環器学会九州地方会)
- 76)検診におけるBNP測定結果の解析 : 血圧,年齢,BMI,性差について(第99回日本循環器学会九州地方会)
- 診断に苦慮した Brugada 症候群の一例(第98回日本循環器学会九州地方会)
- 52)救命しえたBrugada症候群の一例
- t-PA静脈内投与による冠動脈血栓溶解療法が早期再潅流に有効であった1例 : 日本循環器学会第71回九州地方会
- 61)ステロイドパルス療法が著効し心機能の改善を認めた心サルコイドーシスの1例(第102回日本循環器学会九州地方会)
- 104) 急性心不全の急速な進行に対して救命しえなかった心アミロイドーシスの一例(第104回日本循環器学会九州地方会)
- 30)当科におけるロータブレーター治療(PTCRA)の初期成績
- Rotablator を用いて右総腸骨動脈および冠動脈に対して同時にインターベンションを施行した1例
- 冠動脈バイパス術後早期の saphenous-vein bypass graft 閉塞に pulse infusion thrombolysis (PIT) を用いた症例
- 急速な心不全の進行のため救命し得なかった心アミロイドーシスの1例