心室細動発生前後に著明なJ waveが見られたBrugada症候群の1蘇生例
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概要
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症例は30歳, 男性. 健康診断のため近医受診し, 心電図検査を受けた直後に突然意識消失.<BR>心室細動を認め, 心肺蘇生が施された. 電気的除細動を含む約40分の心肺蘇生にて洞調律に回復し, 当院に搬送された. ICU入室しカテコラミンの大量投与などにて入院3日目に人工呼吸器を離脱, 当初みられた低酸素脳症による記銘力障害も, 約2週間で全快した. 健診の心電図では全誘導にJ waveを認め, 入院後は日内変動を伴うV1,2でのsaddle-back型からcoved型へのST上昇を認め, Brugada症候群を疑った. 入院約4週間後に植込み型除細動器の移植術を施行した. 発作直前を含めて経時的に特異な心電図変化を認めた, 特発性心室細動蘇生成功症例を経験した.
著者
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見附 保彦
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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宇隨 弘泰
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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上田 孝典
First Department of Internal Medicine, Faculty of Medical Sciences, University of Fukui
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荒川 健一郎
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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皿澤 克彦
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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中野 顕
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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李 鍾大
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital
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川人 充知
Department of Cardiology, University of Fukui Hospital