経鼻経管栄養から経口栄養への移行が困難であった児と母親に対する包括的支援経過:―通園療育における事例―
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概要
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1歳1か月時の胃食道逆流症の手術後、医学的に経口摂取に問題がないにもかかわらず経管栄養から経口摂取への移行が困難であった児(3歳2か月、以下3:2のように記す)に対して、知的障害幼児通園施設において摂食機能を考慮しながら食行動の発達支援を進めた事例を報告する。施設職員らは、母子を経口摂取困難事態のままに受け入れることから始めて、ビデオ録画や諸記録、外部の医療・保健関係者の助言・指導をもとに検討を重ねて対応していった。施設内外の関係者間で、家庭と施設における具体的な経過情報と目標を共有した。本事例における施設療育の支援とその効果を整理し、施設支援の方法について考察した。また、発達支援の対象のひとつとして、摂食機能発達を位置づけることを提案した。
- 日本特殊教育学会の論文