仏教系生命保険会社の成立および破綻理由について:-佛教生命,明教生命,六条生命の分析から-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
明治期に我が国では,仏教系生命保険会社と呼ばれる生命保険会社が設立される。この会社は,教団や僧侶が直接,間接的に関与したことが特徴である。保険思想が十分に普及していなかったとされる当時,多くの門信徒を抱える教団を活用した保険募集は,募集を優位にすすめる方策と考えられた。ところが,多くの会社が明治期に破綻や合併,支配権異動などで仏教系生命保険会社としての営業活動を終えている。そこで,本稿では,これまで明らかにされていなかった仏教系生命保険会社の支援形態の差異に注目し,この違いが経営に与えた影響,破綻要因に与えた影響を分析し,また,仏教系生命保険会社が保険業史上に果たした役割について検討した。
- 日本保険学会の論文
著者
関連論文
- 近江商人・初代伊藤忠兵衛のリスク管理と信仰の相克(史料館新営10周年記念号)
- 機関投資家の議決権行使結果の開示について
- 仏教系生保の破綻について--日宗生命破綻を中心に
- 我が国のPTSの現状と課題について
- 地方中小紡績会社の破綻に関する研究序説 : 平安紡績を事例に
- 明治期における生保各社の資産運用 : 預金と有価証券投資を中心にして
- 刊行によせて
- 明治期における仏教系保険会社の経営実態
- 明治30年代初頭の株式買占めと京都実業家の対応 : 京都鉄道の株式変化を中心として
- 逆風下の準大手、中堅、中小証券経営
- 大手ネット証券を巡る最近の動向
- 独立取締役導入義務化を巡って
- 明治期の生保株買い占めとガバナンス--大阪生命事件を中心として
- 仏教系生命保険会社の成立および破綻理由について--佛教生命,明教生命,六条生命の分析から
- 震災対応と金融恐慌--昭和金融恐慌に学ぶ (特集 大震災後の経済の諸問題と日本企業の課題)
- 仏教系生命保険会社の生成について : ―真宗信徒生命を中心に―
- 関東大震災と昭和金融恐慌
- 戦前期の株価維持機関の活動 : 生保証券を中心に
- 市場間競争の導入とその影響 : オーストラリアを事例に
- 統制経済下における生保会社の公債投資と国債消化政策 (公社債市場 : 歴史と展望)
- 仏教系生保の破綻について:-日宗生命破綻を中心に-
- 仏教系生命保険会社の成立および破綻理由について:-佛教生命,明教生命,六条生命の分析から-
- アメリカのリテール証券の現状視察報告
- 満洲証券取引所の設立と日系証券業者の満洲進出について
- 戦前期の株価維持機関の活動とその意義 : 第二次生保証券を中心に (第78回全国大会) -- (共通論題 現代の証券業 : 再生と展望)