高齢者早期胃癌に対するESDの検討
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概要
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【目的】高齢者に対するESDの安全性を明らかにする.<BR>【対象と方法】2007年2月から2011年3月までに当院にてESDを施行した胃腫瘍性病変235例299病変を対象とした.80歳以上の症例を高齢群,70歳未満の症例を非高齢群とし,両群間における治療成績に関して比較検討を行った.<BR>【結果】基礎疾患を有した症例は非高齢群に比べて高齢群で有意に多く認められたが,基礎疾患の有無に関わらず高齢群と非高齢群の間で,一括切除率・一括完全切除率・切除平均時間・偶発症の発生頻度・在院平均日数に有意差は認められなかった.<BR>【結語】高齢者においても比較的安全にESDを施行することができると考えられた.