モサプリドクエン酸塩錠を前処置に用いた午後施行上部消化管内視鏡検査の経験
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概要
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目的:上部消化管内視鏡検査(EGD)を午後に行う際に,消化管運動促進作用を有するモサプリドクエン酸塩錠を前処置薬として投与する有用性を検討した.方法:朝食直後にモサプリドクエン酸塩錠15mgを内服し,その後6時間の絶食を経て午後にEGDを行い,胃内残渣の有無を調べた.また,患者アンケートにより絶食の苦痛や空腹感について調査した.成績:連続53例の検査で胃内残渣残留は1例も認めなかった.アンケートでは絶食の苦痛,空腹感ともに概ね問題がなかった.結論:本剤を用いた内視鏡前処置で胃内は良好な観察が可能であった.本手技は午後のEGDを行うための有用な手段であると考えられた.