放射光を使う画像誘導放射線治療のための屈折コントラスト・ポータルイメージングの実験評価
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概要
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放射線治療では,高強度の放射線照射により癌を治療する.画像誘導放射線治療においては,治療用放射線でポータル画像(照射野確認画像)を撮影し,照射範囲を確定した後で癌組織への照射が実施される.しかし,治療用放射線を使うポータルイメージングではコントラストや解像度が低く,照射野照合を正確に実施することが難しい.本研究では,放射光を使った放射線治療のために,新たなポータルイメージングの開発を目的としている.このために,着目部位の辺縁部分で放射光が屈折により直進軌道を曲げられる現象で,着目部位辺縁が輪郭強調される屈折コントラスト法を用いた.この撮影手法により,ラット頭蓋骨標本およびマウス頭部標本を使い,コントラスト向上の評価実験を実施した.
著者
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近藤 威
Graduate School of Medicine, Kobe University
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梅谷 啓二
Japan Synchrotron Radiation Research Institute