身体活動によるヘルスプロモーション:第20回IUHPE世界大会における最近の研究動向について
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概要
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本研究は第20回ヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)世界大会において報告された身体活動・運動の推進を通じたヘルスプロモーション研究の最近の動向を概括し,今後の課題について検討することを目的とした.12のシンポジウム,5つのワークショップ,口頭発表20題およびポスター発表64題について,対象特性およびセッティング別に概括した.地域別にはヨーロッパ,北米,西太平洋地域からの報告が多く,これらの地域において身体活動推進が実施されていた.非感染性疾患の予防・管理および小児肥満の改善に向けた取り組みが世界各国からの参加者から報告された.我が国の研究課題としては,1)生態学的モデルに基づいた,さまざまなセッティングにおける個人,個人間,地域および国レベルでの環境要因,2)身体活動介入の有効性,経済効率および最も有効な実践,3)これらのエビデンスに基づいた健康政策を普及し,評価する方法を同定することが今後必要である.このような取り組みを継続することで,我が国において持続可能な社会システムの実現に寄与することが期待される.
- 日本健康教育学会の論文
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