下咽頭癌に対する喉頭温存下咽頭部分切除術の治療成績
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概要
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当院で2007年4月より2011年3月までの期間に下咽頭癌に対し喉頭温存・下咽頭部分切除術を施行した15例に対し臨床的に遡及的検討を行った。症例は全て男性であった。14例は咽頭粘膜を一期的に縫縮し,1例は喉頭下咽頭部分切除し遊離前腕皮弁にて再建術を施行した。頸部郭清は10例に併施し,全例気管切開を併施した。3年疾患特異的生存率は90.9%であった。5例は再発し,4例が局所再発,1例が頸部再発であった。1例は局所再発後に肺転移にて原病死した。喉頭温存率は73%であった。喉頭温存手術は良好な生存率を示した。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
著者
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平野 浩一
杏林大学医学部形成外科
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小野 貴之
公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院頭頸部外科・甲状腺外科
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吉積 隆
公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院頭頸部外科・甲状腺外科
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大山 和一郎
おおやまヒューマンクリニック
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海老原 敏
公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院頭頸部外科・甲状腺外科
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