めまいや歩行・起立障害を訴えた小児の転換性障害の2例

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概要

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• 小児心因性起立, 歩行障害の症例を呈示し, 文献的考察を行った. 症例1は10歳男児で心因性発熱, 心因性視力障害を合併した症例で, 発症後約4カ月経過して症状は改善した. 症例2は10歳男児で, 頭痛, 微熱, 倦怠感, 心因性視覚障害を合併したものであり, 約5カ月経過して症状が改善した. 小児の心因性起立, 歩行障害の頻度は高いものではないが, 診察に際しては臨床的特徴を熟知しておく必要がある. 治療にはある程度の期間が必要である. 器質的疾患を除外し, 診断を確定した後は呈示した症例のように治療を急がず, 時間をかけた対応が必要である.

著者

• 泰地 秀信

  National Center for Child Health and Development, Department of Otorhinolaryngology

• 守本 倫子

  National Center for Child Health and Development, Department of Otorhinolaryngology

• 五島 史行

  National Hospital Organization Tokyo Medical Center, Department of Otorhinolaryngology

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