Gemcitabine 単剤化学療法に十全大補湯を併用して著明な腫瘍縮小効果が得られた切除不能進行胆道癌の1例
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概要
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症例は84歳の女性で,横行結腸と肝臓へ直接浸潤した切除不能進行胆道癌である。本例はgemcitabine(GEM)単剤による化学療法を施行した。同時に東洋医学的所見として気血両虚の状態であったため,十全大補湯を化学療法開始の段階から併用した。その結果,3コース後の腹部造影CT/腹部エコーでは完全寛解(CR)と言える著明な腫瘍縮小効果を認めた。切除不能胆道癌に対する化学療法として腫瘍の消失にまで至ることは極めて稀であり,これまでに同様の報告はない。ここに文献的考察を加えて報告する。
著者
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清水 寛
医療法人東洋病院
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藤田 俊和
医療法人社団青冥会ミタニ藤田病院内科
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西内 崇将
医療法人社団青冥会ミタニ藤田病院内科
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山岸 善文
医療法人社団青冥会ミタニ藤田病院内科
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清水 輝記
医療法人東洋病院漢方内科
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奥谷 雄一
医療法人社団青冥会ミタニ藤田病院内科