PET/CTを用いた3次元融合画像による術前シミュレーション
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】術前PET/CT検査を用いて3次元融合画像を作成し大腸癌手術の術前シミュレーションとしての有用性を検討した.【対象および方法】2005年10月から2010年4月までの期間,大腸癌と診断されPET/CTを施行し,血管構築ならびにcolonographyを行った146例を対象とした.16列MDCTを搭載したPET/CT装置(Siemens)を用いて撮影し,Workstation上でPET画像,CT angiography,air-colonographyを融合し画像を作成した.血管動定率を求め,PET/CT導入前後の低侵襲手術達成率を比較した.【結果】血管同定率は回結腸動脈:100%,右結腸動脈:100%,左結腸動脈:95.1%,上直腸動脈:100%であった.PET/CT導入前後の低侵襲手術達成率はそれぞれ25.3%,70.5%で,PET/CT導入後が高かった(P<0.0001).【結語】PET/CTを用いた3次元融合画像の術前シミュレーションとしての有用性が示唆された.
著者
-
加藤 広行
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University
-
伊藤 友一
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University
-
百目木 泰
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University
-
萩原 信悟
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University
-
椿 昌裕
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University
-
藤田 昌紀
First Department of Surgery, Dokkyo Medical University