リレーションシップバンキングの推進が情報開示の積極性に与える影響
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概要
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中小企業経営者の金融機関に対する情報開示の積極性と開示目的や心理的抵抗感との関係を検証した。情報開示の積極性を被説明変数とし,二つの開示目的(資金調達目的,マネジメント支援目的)および心理的抵抗感を主たる説明変数とした重回帰モデルの検証を行い3点の主たる結論を得た。第一に,資金調達目的が情報開示の積極性に及ぼす情報と,マネジメント支援目的が影響を及ぼす情報が異なっていることが判明した。第二に,心理的抵抗感は,主として企業業績をモニタリングする情報の積極性に対して影響を及ぼしている。最後に,地域金融機関によるリレーションシップバンキングの推進が高まると,情報開示の積極性も高まることが判明した。
- 日本経営診断学会の論文