クリニカルパスを複数の患者に並行実施する場合の看護師・介護士の必要労働時間推定シミュレーション:冠状動脈バイパス術のパスおよび心臓カテーテル検査のパスへの適用
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概要
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看護師は担当する複数の入院患者に対して看護行為・ケアを並行実施している.最近はクリニカルパス(以下,パス)と言われる入院から退院までの治療計画に基づいて医療行為・ケアが行われることが多いが,パスに基づく看護業務の必要労働時間推定法は見当たらない.そこで我々は,並行実施されるパスに基づくシミュレーション手法を考案して研究を進めている.本方法の特徴は,パスに基づく医療行為とケアを詳細項目に分け,その所要時間をタイム・スタディによって測定し,それを積み上げ計算することである.本方法によって,プライマリ・ナース,一般の看護師,介護士の個々人の1時間当りの必要労働時間数の値を推定することができる.本論文では冠状動脈バイパス術のパスに適用し,妥当な結果を得た.また,心臓カテーテル検査で労働が過重になる場合について,2つの対策をシミュレーションし,うち1つが有効であることを示した.
著者
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方波見 柳子
Faculty of Health Sciences, University of Human Arts and Sciences
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石塚 英弘
Graduate School of Library, Information and Media Studies, University of Tsukuba