消化管トランスポ-タ-による医薬品の吸収促進
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
消化管吸収性は薬物の体内動態の重要な決定因子の1つであるが、薬理活性を損なわず化合物に良好な吸収性を付与することは容易でない。これまでのトランスポーター研究により、トランスポーターは薬物の吸収促進や組織移行に選択性を与える因子であり、医薬品の体内動態調節におけるトランスポーターの利用が期待できる。本総説では、 消化管吸収に関わるトランスポーターとその基質薬物について最近の知見を紹介する。特に、トランスポーターを利用して生体膜透過性に乏しい薬物の吸収に改善が試みられた具体例として、特にH<SUP>+</SUP>/オリゴペプチドトランスポーターPEPT1を取り上げ、その基質認識性とPEPT1標的化のための薬物設計アプローチについて詳細に解説する。
- 日本DDS学会の論文
著者
-
中西 猛夫
金沢大学医薬保健研究域薬学系
-
玉井 郁巳
金沢大学医薬保健研究域薬学系
-
玉井 郁巳
金沢大学医薬保健研究域薬学系・薬物動態学研究室
-
中西 猛夫
金沢大学医薬保健研究域薬学系・薬物動態学研究室
関連論文
- トランスポーターを標的とした経口デリバリー (特集 経口デリバリーへの新しいチャレンジ)
- ラットを用いた薬物による尿酸動態変動の評価
- トランスポーターを標的とした経口デリバリー
- 腎臓の尿酸トランスポーターを介したアンジオテンシンII受容体拮抗薬による血清尿酸値変動
- 新規非核酸逆転写酵素阻害薬RDEA806による尿酸値低下作用
- 薬物による血清尿酸値変動機構の解明
- S4-2 がんの診断と治療へのトランスポーター活用の利用(シンポジウム(日本薬剤学会ジョイントシンポジウム)S4 トランスポーター、レセプターから考えるがん治療の最前線,医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- ラットにおける尿酸の腎外排泄機構
- 高分子を用いた消化管腔内環境の制御とPEPT1介在性膜輸送
- 消化管トランスポーターによる医薬品の吸収促進 (特集 トランスポーターを利用したドラッグデリバリー)
- 消化管トランスポ-タ-による医薬品の吸収促進