脳性麻痺股関節亜脱臼に対する股関節周囲筋解離術の手術時年齢による成績の検討
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概要
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【目的】脳性麻痺の運動機能の問題に筋のインバランスがあり,股関節周囲では屈筋・内転筋が優位となり股関節脱臼が生じる.放置すると屈曲内転拘縮が進行して様々な障害を招くため,早期から予防に努めることが重要である.手術的治療の1 つとして選択的筋解離術があり,その有効性は示されているが手術時期について一致した見解はない.そこで年齢による成績の違いを調べた.【対象と方法】当センターで股関節周囲筋解離術(松尾の方法を一部改変)を行い6 カ月以上経過観察ができた26 例52 股.術後はギプスや補装具を用いて外転位を保持した.股関節単純X線写真でMP(migration percentage)を計測し,改善率(術前MP-最終観察時MP/術前MP×100%)を比較した.【結果】手術時年齢6 歳未満の方が,6 歳以上に比べて改善率が高かった.【結論】6 歳未満での手術が良好な成績につながると考えられる.
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