日本の農業改良普及事業におけるコンピュータ・ネットワーク・システムの発展と課題
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概要
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本報告は,日本の農業改良普及分野におけるコンピュータネットワークシステムを紹介したものである.掲示板と電子メールシステムを持ったこのネットワークシステムは,1988年に実験的に始まった.その後データベースシステムやFAX配信システムを追加し,一部は農家にも開放された.さらに,それぞれの地域内の情報交換が出来るローカルネットの設置が可能になった.これにより福井県は独自の技術情報を提供する掲示板を持つようになり,普及センター間の情報交換が迅速に行えるようになった.これらの発展過程と現状から,これらのシステムにおける普及員や農家にとっての問題点として,コンピュータリテラシー,情報活動,システムの改善,情報公開がより効率的なシステムの構築に重要であることを指摘した.