土地利用型農業の生産管理用ソフトウエア:-分散多圃場生産管理システム-
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概要
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分散した多数の圃場の生産管理情報を効率的に管理することができる大規模な水稲作経営のための生産管理システムを開発した.それは地理座標を持つ圃場図を主要なインターフェースとしていることが特徴で,その圃場図を操作しながら一筆を単位として,作業や資材,作業計画の情報を入力したり,表示したりできる.また圃場は作業の進捗などの属性に合わせて色づけされ,視覚的,空間的に容易に把握されるように工夫されている.圃場図は経営体自らが作成できるように地図の編集機能を持ち,その地図は数十万ポリゴンの全市規模の大規模データにも対応できる.労務管理では携帯情報端末から入力した作業データを集計する機能がある.気象データはMetBrokerを経由して各種データを取り込んで,時間変化や積算値のグラフを作成できる.このような基本機能は他の作物の生産管理システムにおいても共通なので,小規模な改良によって他作物へ応用できる.本システムは大規模な農業生産法人に適用評価され,その有効性が確認された.
- 農業情報学会の論文
著者
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大塚 彰
Department of Biochemical Science and Technology, Faculty of Agriculture, Kagoshima University
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大塚 彰
Department of Information Science and Technology, National Agricultural Research Center