植物形態画像による遠隔生育診断システムの開発:－葉形状画像生育診断アプリケーション－
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概要
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作物栽培管理の省力化ならびに高品質化の実現のために，テクスチャ特徴を利用した画像計測手法に基づく葉形状画像生育診断アプリケーション，通称「RTL: RealTime Leaves」を開発した．本アプリケーションの基本機能は，遠隔地の作物画像をインターネット経由で定期的に自動収集すること，また，葉群形状の動的な変化に基づき萎れなどの生育指標を作成すること，さらには，生育指標の時系列変動を監視し，その結果を利用者あるいは栽培管理機械に警告として提供することである．特に利用者へは，文書による警告のみならず，実際の葉群画像を生育状況に応じて誇張変形して提示することが可能であり，初心者にも作物の生育状況が直感的に理解しやすい様に配慮している．また，実際の葉群画像を供試した試験的実験では，現状のアプリケーションが葉群の萎れの状況を検知し得ること，さらには，葉群画像を使用した誇張変形表示機能の動作の確認がなされた．
- 農業情報学会の論文