ウンシュウミカンに関するデータベースの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
農業改良普及活動において,農業経営体育成及び支援を行う上で,日頃,農家に作物栽培技術,経営技術等の各種農業情報を提供していた.それらの情報を特定農家や特定団体にとどまらず,より多くの農家に伝達した方が地域の活性化に貢献できると考えた.それらの農業情報をインターネット上に公開し,農家が必要に応じ情報を自主選択できるシステムを開発した.和歌山県有田地方はウンシュウミカンの産地であることからウンシュウミカンの統計データ,現場調査データ,各種事業紹介,自作図鑑類,気象データ,果樹試験場研究データ,JA情報,みかん栽培の歴史,機能性データ,栽培指針等に関する情報を提供するシステムとした.インターネット上へのウェッブページ公開手順は簡単に行えるようになったが,有益なコンテンツ作りは容易ではなかった.有益なコンテンツとは何かを追求すると同時にそのコンテンツづくりの手法開発に取り組み,農作業のための支援ツールとしてのデータベースが完成した.このシステムを「有田みかんデータベース」(http://www.mikan.gr.jp)と称し,農家及び消費者に対する地域資源となれるよう関係機関と連携しながら現在もコンテンツを増殖することとした.一方公開内容の適正化を評価してもらうためにアンケートを実施した.