肝細胞癌の疾患関連遺伝子
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概要
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わが国の肝癌の原因の70~80%がB型およびC型肝炎ウイルスによるものであり,20~30%がその他の原因,主にアルコールや非アルコール性脂肪性肝炎によるものである.それぞれ,長期の経過を経て肝癌を発症するが,肝癌への進展には著しい個人差がある.その個人差の原因として,一塩基多型に代表される遺伝的要因が挙げられる.肝細胞癌の遺伝的要因を決定しているのが疾患関連遺伝子の量的あるいは質的な違いであり,その疾患関連遺伝子の信頼できる同定方法としてゲノムワイド関連解析が行われている.ゲノムワイド関連解析により,いくつかの肝細胞癌関連遺伝子が同定された.