結核菌PCR陽性により診断し，保存的に加療した孤立性肝結核腫の1例

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概要

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• 症例は42歳女性．主訴は体重減少，右季肋部痛．腹部画像検査で肝S5/8に約8cm大の腫瘤を認めたが，身体所見，血液検査，画像検査所見ともに非特異的所見を呈し確定診断に至らなかった．結核による冷膿瘍を疑い，経皮的針生検にて採取した膿汁から結核菌PCR陽性が判明して孤立性肝結核腫と診断，その後抗結核薬内服により治癒した症例を経験した．孤立性肝結核腫において外科切除を回避できた症例は極めてまれであり，報告する．

著者

• 若杉 聡

  Department of Gastroenterology Diagnosis, Kameda Medical Center

• 杤谷 四科子

  Department of Gastroenterology, Kameda Medical Center

• 妹尾 孝浩

  Department of Gastroenterology, Kameda Medical Center

• 平田 信人

  Department of Gastroenterology, Kameda Medical Center

• 水谷 正彦

  Department of Surgery, Awa Regional Medical Center

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