Diamond Light SourceにおけるX線小角散乱ビームラインの現状
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概要
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構造解析の一つの手法として,小角散乱法は様々な研究分野において有用である.近年,特に構造生物学分野において,X線小角散乱法(SAXS)が短時間に多くの構造解析が行える可能性のある有用な手法として,見直され注目を集めている.イギリス国内唯一の放射光施設であるDiamond Light Sourceでは2007年の供用開始から1本のSAXSビームライン(non-crystalline diffraction beamline, I22)が稼働中で,さらにハイスループット測定を実施することを目的とし,HATSAXS beamline(highly automated throughput SAXS beamline, B21)が建設されている.本稿では,特にX線小角散乱法を利用したタンパク質分子の構造解析に関してあらためて簡単に紹介するとともに,Diamond Light SourceのSAXSビームラインについてB21の現状に重点を置き報告する.
著者
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井上 勝晶
Diamond Light Source
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井上 勝晶
Diamond Light Source Ltd.
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DOUTCH James
Diamond Light Source Ltd.
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TERRILL Nick
Diamond Light Source Ltd.