コアシェルカラムを用いる医薬品原薬としてのアミノ糖化合物の精製工程試験の高速化
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概要
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発酵産物Aのカラム精製工程試験で用いる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法につき,その試験時間の短縮化を目的として,4種の市販コアシェルカラムの性能比較を行った.その結果,4種のコアシェルカラムは,既存の全多孔性カラム: Honenpak(4.6 mm i.d.×75 mm; particle size, 3 μm)とほぼ同等の理論段数,シンメトリー係数及びカラム圧を示し,また,いずれのコアシェルカラムにおいても主成分Aの保持時間を約10分(17分→7分)短縮できることが分かった.さらに,4種のコアシェルカラムのうち,最も良好な理論段数を示したSunShell C18カラム(4.6 mm i.d.×75 mm; particle size, 2.6 μm)を用いた場合,1工程あたりの工程試験時間が,従来法と比べ約4.7時間の短縮が可能となった.したがって,コアシェルカラムは,既存のHPLC装置及び分析条件を活用しながら工程試験の高速化を図る手法として有用であることが確かめられた.
著者
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中手 利臣
アステラス製薬製剤技術研究所
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神田 宗和
アステラスファーマテック(株)富山技術センター技術研究所
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北村 智
アステラス ファーマ テック(株)品質保証担当部
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山森 和美
アステラスファーマテック株式会社富山技術センター
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渡辺 朋子
アステラスファーマテック株式会社富山技術センター
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若山 隆裕
アステラスファーマテック株式会社富山技術センター
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稲田 桃子
アステラスファーマテック株式会社富山技術センター
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中手 利臣
アステラスファーマテック株式会社富山技術センター
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