わが国の自殺の現状と自殺予防に期待する薬剤師の役割
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概要
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In Japan, a national countermeasure has been forwarded since the enactment of the Basic Act on Suicide Countermeasures in 2006 and the Comprehensive Suicide Prevention Initiative in 2007. The distinctive policy of the Japanese countermeasure is expressed as the word, "comprehensive," which means that suicide prevention may not only be carried out only by mental health measures but also by comprehensive measures including chance of administrative practices. This policy is proper, although mental health measures appear to be too simple inclining to psychiatric treatments for the classic type of "depression" by a pharmacotherapy. The authors have insisted that mental health measures including psychiatric treatments are also required to be more comprehensive. This paper describes that benzodiazepine (BZ)-abuse problems including overdosing by suicidal intents have got worse recently as psychiatric clinics have increased and most of BZ abusers obtain the abused drugs form psychiatrists. This current situation indicates that pharmacists need to monitor psychiatrists' prescribing behavior and qualities of psychiatric treatment is required to be refined, suggesting pharmacists may be one of the "Gate Keeper," as supporting resources for suicide prevention. Additionally, this paper explained that basic attitudes and responses acquired by pharmacists as a supporter for suicide prevention.
著者
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松本 俊彦
国立精神・神経センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター
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松本 俊彦
国立精神・神経センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター/薬物依存研究部
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松本 俊彦
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター/薬物依存研究部
-
松本 俊彦
独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
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松本 俊彦
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所薬物依存研究部/自殺予防総合対策センター
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