カール・フィシャー法によるゴムの水分定量
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概要
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ゴムの水分測定法として, 試料を乾燥窒素気流中で130~150℃に加熱し, 気化する水分を自動式力_ル・フィシャー電量滴定装置で測定する迅速, 簡便な方法を確立した.この方法で, タイヤ用ゴム及び各種配合剤の水分を測定し, カール・フィシャー容量滴定法及び加熱減量法より迅速 (10~20分) かつ正確に測定できた.本法で, タイヤトレッド用ゴム配合物とその加硫ゴムの水分を測定し, その測定値とオーブンGC法による測定値を比較した結果は, よく一致した.<BR>乗用車窓枠用ゴム配合物の押出し連続加硫工程における発ぽう現象と水分との関係を本法で試験し, 本法による測定値0.03%以下では発ぽうしないが, 0.03%以上では明らかに発ぽう現象を認めた.また, タイヤトレッドの0.5M食塩水溶液中における吸水試験にもこの方法を用いた.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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山脇 武
Mitsubishi Chemical Industries Limited, Central Research Laboratory
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中島 誠
Mitsubishi Chemical Industries Limited, Central Research Laboratory
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荻尾 昇一
Mitsubishi Chemical Industries Limited, Central Research Laboratory
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室井 要
Mitsubishi Chemical Industries Limited, Central Research Laboratory
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小野 光正
Mitsubishi Chemical Industries Limited, Central Research Laboratory