1, 2-ポリブタジエンの過酸化水素/酢酸系による固相酸化
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概要
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1, 2-ポリブタジエン (1, 2-PB) シート切断片を過酸化水素水 (H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>)/酢酸混合溶液で処理し, その酸化反応について検討した.同一条件下では, H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB> 30%水溶液のみよりもH<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>/酢酸混合溶液を用いた場合の方が1, 2-PBの酸化が著しかった.また, 酸化処理温度が高いほど酸化速度が大であった.これらの酸化物中には, カルボニル基, 水酸基及びペルオキシドが生成することを明らかにした.<BR>1, 2-PB酸化処理試料を粉末化し, 生成したペルオキシドを利用しての反応性充てん剤としての応用を試みたがその効果は認められなかった.しかし, 1, 2-PB酸化処理試料中に生じたペルオキシドを用いてメタクリル酸メチルの重合を開始させることは可能であった.更に, H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>/酢酸混合溶液による固相酸化は1, 2-PBをクロロフ.レン (CR) 系接着剤にて接着する場合の表面処理法として有用であった.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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〓谷 信三
Dpartment of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
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箕浦 有二
Research Institute of Atomic Energy, Osaka City University
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山下 晋三
Dpartment of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
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山口 英昌
Research Institute of Atomic Energy, Osaka City University
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山田 欽也
Hirono Chemical Ind. Co., Ltd.
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向 正之
Hirono Chemical Ind. Co., Ltd.
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西村 民雄
Hirono Chemical Ind. Co., Ltd.
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山口 英昌
Research Institute for Atomic Energy, Osaka City University
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箕浦 有二
Research Institute for Atomic Energy, Osaka City University