エピクロルヒドリンゴム-NBRブレンドの新架橋方法と架橋物物性
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概要
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エピクロルヒドリンゴムは, 1, 8-ジアザビシクロ (5, 4, 0) ウンデセン-7 (DBUと略す) の存在下に, カルボン酸と反応して側鎖がエステル化される. この反応を利用してエピクロルヒドリンゴムとNBR類のブレンドの架橋方法を検討した. カルボキシ化NBRは, DBUの存在下にエピクロルヒドリンゴムと直接反応して, エスエル結合で架橋する. この反応を赤外スペクトルで確認した. この反応で作られた架橋物は高い架橋度を持たせることができ, 非常に低い圧縮永久ひずみを示した. 不飽和カルボン酸のDBU塩をエピクロルヒドリンゴムと反応させると, ゴムの側鎖に不飽和基が導入される. このものはペルオキシドによって容易に架橋される. NBRとエピクロルヒドリンゴムのブレンドの架橋でも, 不飽和カルボン酸DBU塩とペルオキシドを併用すると架橋速度は明らかに上昇し, 高い引張強さと, 低い圧縮永久ひずみを有する架橋ブレンド物を作ることができる.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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山田 聿男
Osaka Soda Co., Ltd.
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中田 哲也
Osaka Soda Co., Ltd.
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橋本 明
Osaka Soda Co., Ltd.
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文野森 幸成
Osaka Soda Co., Ltd.