官能基を持つEVAと他のゴムとのブレンド
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概要
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ゴム成分としてEVAを加硫するには特殊な処理を施してEVA分子にまず架橋点をつくる必要がある. EVAが官能基として持っているアセトキシル基は反応性化合物によって容易にヒドロキシル基又は二重結合に転化される. このようなEVAは単独にて, 又は塩素化ゴムあるいは一般用ゴムとのブレンド体として, イソシアナート又は硫黄の存在下, 150℃付近にて加硫され, 強固な架橋体となる. この架橋可能なEVAとブレンドされたゴム組成物はグリーン強度, 加工性, 更に機械的強さ, 耐オゾン性, 耐候性の良好なゴム製品になる. 又カーボンブラック及びホワイトカーボンのような充てん物を負荷する能力が高いので, 優れた物性を与える. したがって射出, カレンダーシート, モールド成形用に向いている.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文