ポリイソプレンのミクロ構造分布
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概要
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種々の割合にシスとトランス構造を含む1, 4-ポリイソプレン及び種々の割合に3, 4構造を含むポリイソプレンの水素添加物について<SUP>13</SUP>C-NMRスペクトルを用いて, 連鎖分布及び頭-尾結合の解析を行った.シスートランス異性化ポリイソプレンはシスとトランス構造がランダムに分布し, チクルポリイソプレンはシスーポリイソプレンとトランスーポリイソプレンの混合物であることがわかった.n-BuLi/Et2O, ラジカル, CoI<SUB>2</SUB>-ROH-PhMgBr触媒によるポリイソプレンは1, 4と3, 4構造がランダムに分布し, Ti (OBu) <SUB>4</SUB>-AIEt<SUB>3</SUB>ではやや交互的に, アルフィン触媒ではややブロック的に1, 4と3, 4構造が分布していることがわかった.アルフィン, ラジカル, CoI<SUB>2</SUB>-ROH-PhMgBr触媒によるポリイソプレンは10%以上の頭-頭と尾-尾結合を含み, 一方, n-BuLi/Et2O及びTi (OBu) <SUB>4</SUB>-AIEt<SUB>3</SUB>触媒によるポリイソプレンは, 大部分頭-尾結合より成っていることを見いだした.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文