プロピレン-ブタジエン交互共重合ゴムの物性
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概要
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プロピレン・ブタジエン交互共重合ゴム (以下PBRと略す).は我々により初めてその製法が開発されたものであり, またその推定製造コストは溶液重合SBRのそれに対し競争力あるものと推定される.<BR>実験室テストの結果, PBRはバランスのとれた諸物性値を示す一般用合成ゴムの素質を持っていることがわかった.概していえば物性的にはPBRは天然ゴム (NR) とSBRの中間に位している.PBRの最大の特徴はその加硫物の耐熱老化性が現在市販されている主な一般用ゴム, すなわちNR, ポリシスイソプレン (IR), SBR, ポリシスブタジエン (BR) と比較して顕著に優れていることである.またPBR加硫物の熱老化現象はSBRやBRのような硬化型ではなく, NRやIRのような分解型である.ただし今回測定した熱処理温度範囲内ではその分解速度はNR, IRに比較して顕著に小である.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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丸山 功
Maruzen Petrochemical Co.
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川崎 明裕
Maruzen Petrochemical Co.
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古川 淳二
Synthetic Chemistry, Kyoto University
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松本 毅
Maruzen Petrochemical Co.
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谷口 政信
Maruzen Petrochemical Co.
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伊藤 富男
Maruzen Petrochemical Co.