カオリナイト及びタルクの機械的処理がゴム補強性に及ぼす影響
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概要
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ゴム用充てん剤として一般的に使用されているカオリナイトとタルクを選んで, 振動ボールミルで摩砕し, その摩砕がそれらを配合したゴムの性質に及ぼす影響を検討した.粉体の摩砕処理に伴い, 粒子の大きさばかりでなく粒子表面の性質も変化し, それらが配合ゴムの性質に影響を及ぼす.粒子表面の性質の目安として水及びエチルベンゼンに対する浸せき熱を測定した.摩砕の進行によって比表面積及び浸せき熱は増加し, 配合ゴムのムーニー粘度及びスコーチタイムは浸せき熱と相関性が認められた.また配合ゴムの引張強さは摩砕により増大するが, 一方ゴム中における分散性は低下するので, ある程度以上の摩砕によってゴムの引張強さは減少をきたす.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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古沢 米正
Shiraishi Central Laboratories Co., Ltd.
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水渡 英二
Osaka Institute of Technology
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貫井 徳蔵
Shiraishi Central Laboratories Co., Ltd.
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甲斐田 一彦
Shiraishi Central Laboratories Co., Ltd.
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荒川 正文
Institute for Chemical Research, Kyoto University