21年間暴露した併用系高流動コンクリートの耐久性
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概要
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21年前に,スランプフロー45~76cmの範囲で流動性の異なる3つの併用系高流動コンクリートを用いて,それぞれ締固めを行わずに,約6m流動させて大型ブロックを作製した。このブロックを11年間海岸近くに暴露した後,さらに10年間内陸部に暴露し,打設後21年経過したコンクリートの強度,空隙率,中性化深さ,塩化物イオン量などを測定した。その結果,材齢21年の試験体表面部の圧縮強度は流動距離によるばらつきが少ないこと,空隙率はスランプフローや流動距離によらず13~16%とほぼ同じであること,中性化深さは同一水セメント比の普通コンクリートと比較して15~80%程度であること,塩化物イオンの見掛けの拡散係数は同一水セメント比の普通コンクリートと比較して1/10~1/100程度であることが分かった。このことから,併用系高流動コンクリートは普通コンクリートに比べて高い耐久性を有することが確認された。
著者
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坂田 昇
鹿島建設技術研究所 土木材料グループ
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横関 康祐
鹿島建設技術研究所 土木材料グループ
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芦澤 良一
鹿島建設技術研究所 土木材料グループ
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関 健吾
鹿島建設技術研究所 土木材料グループ
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坂田 昇
鹿島建設技術研究所
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