皮膚悪性腫瘍取扱い規約[第2版]:菌状息肉症・Sézary症候群
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概要
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皮膚悪性腫瘍取扱い規約第2版における菌状息肉症・Sézary症候群に関する初版からの主な変更点について解説した。診断はWHO分類に従うことが明記されたが,早期菌状息肉症については診断基準が示され,また菌状息肉症のバリアントおよびSézary症候群とそれ以外の紅皮症型皮膚T細胞リンパ腫の定義が明確化された。臨床所見・病理組織所見・血液学的所見の記載における用語は,2007年に改訂されたTNMB病期分類に従って定義され,病期分類における注意点についても解説が加えられた。生検検体の取扱いと検査に関しては,画像検査などの診断技術の進歩が取り入れられたが,原則として国内のほとんどの施設で施行が可能な最低限の基準が示されている。一方,治療に関しては,皮膚リンパ腫診療ガイドラインの公開に伴い,簡略な記載にとどめられた。
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