地域における乳がん検診の現状とその問題点
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概要
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目的:埼玉県狭山市および近隣の川越市,所沢市,入間市,飯能市,日高市における乳がん検診受診率,乳がん検診の取り組みについて調査し,その問題点を考察した.方法:6市の2006~08年度の乳がん検診受診率,2011年度の乳がん検診の取り組みについて,国立がん研究センターがん対策情報センター資料,各市広報誌などより調査した.結果:2008年度乳がん検診受診率は入間市31.0%,狭山市21.9%,所沢市16.0%,飯能市8.9%,川越市8.0%,日高市7.1%,マンモグラフィ(MMG)検診施設画像認定施設は川越市10,所沢市8,入間市7,狭山市4,日高市3,飯能市1施設,MMG読影認定医師数は所沢市24,川越市17,狭山市13,日高市13,入間市1,飯能市0人であった.検診の取り組みは,対象年齢40歳以上4市,30歳以上2市,受診間隔隔年は5市,逐年1市,MMG撮影方向40歳代のみ2方向・その他年齢1方向は5市,40歳以上2方向撮影は1市,負担金は無料から最大1,600円まであった.検診所見用紙,項目内容もさまざまであった.結論:受診率向上対策として,広域での乳がん検診への取り組み,受診者が集中しない通年受診期間設定,MMG読影医を増やす,無料クーポン券の継続,視触診を廃止したMMG+超音波検診併用方法の模索,検診事業統一,共通検診所見用紙の作成,検診統計精度向上,を提言する.
著者
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菅野 壮太郎
石心会狭山病院外科
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菅野 壮太郎
社会医療法人財団石心会 さやま総合クリニック健診センター
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大塚 博紀
社会医療法人財団石心会 さやま総合クリニック健診センター
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河村 正敏
社会医療法人財団石心会 さやま総合クリニック
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菅野 壮太郎
社会医療法人財団石心会 さやま総合クリニック 健診センター
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大塚 博紀
社会医療法人財団石心会 さやま総合クリニック 健診センター
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