日本人男性における内臓脂肪面積からみるメタボリックシンドローム診断基準の有用性の検討
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概要
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目的:メタボリックシンドローム(以下,MSとする)の診断基準について,腹部CTにおける内臓脂肪面積を至適基準として腹囲判定および腹囲判定後の診断基準の妥当性を検討した.対象と方法:男性194名を対象とした.検査項目は,年齢(歳),身長(cm),体重(kg),BMI,腹囲(cm),最高血圧(mmHg),最低血圧(mmHg),HDLコレステロール(mg/dL),トリグリセリド(mg/dL),空腹時血糖(mg/dL),内臓脂肪面積(cm2),皮下脂肪面積(cm2)とした.内臓脂肪面積を至適基準として腹囲判定の感度・特異度・陽性尤度比を計算し,妥当性を検討した.また,腹囲が異常でかつMS診断基準のうち2つ以上の異常値について,内臓脂肪面積を至適基準としてMS診断基準の感度・特異度・陽性尤度比を計算し,妥当性を検討した.結果:腹囲判定は見落とし率が低く,感度は高値であった.MS診断基準と内臓脂肪面積との関連は見出されなかった.結論:内臓脂肪面積とMS診断基準の関連において,腹囲判定は見落とし率が低く,感度からも有用と考えられる.腹囲判定後の診断基準については検討の必要性が示唆された.
著者
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飯田 忠行
藤田保健衛生大 医 公衆衛生学
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長岡 芳
予防医学推進・研究センター
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藤田 紀乃
予防医学推進・研究センター
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和田 昭彦
予防医学推進・研究センター
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大橋 儒郁
日進おりど病院
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松井 寛
日進おりど病院
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飯田 忠行
藤田保健衛生大学 医学部
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鍵小野 美和
岐阜医療科学大学
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