上下部消化管内視鏡検査を含んだ日帰り人間ドックにおける現状の問題点
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概要
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目的:当施設で実施している上下部消化管内視鏡検査を含んだ一日(日帰り)人間ドック(消化器コース)の現状の問題点を検討したので報告する.方法:当施設の受診者を対象に2週間(実質稼働日としては11日間)の期間で,内視鏡検査や人間ドックコース全般の苦痛に関するアンケート調査を行った.また,アンケート実施期間中,当施設スタッフにより各検査毎の受診者の入退室時刻を記録し,各種検査前のおよその待ち時間を算出した.結果:消化器コース受診者は,一般コース(上部消化管内視鏡検査のみの日帰り人間ドックコース)受診者と比べ,施設内滞在時間が平均約2時間上回っていた.内視鏡検査の苦痛度調査では,消化器コースと一般コースで苦痛の程度はほぼ同等の印象であった.コース全般の苦痛のウエイトは,内視鏡検査自体よりも前処置や待機時間の方が大きかった.結論:我が国の大腸がんの罹患数は増加傾向にあり,労働者の多忙さも増している現状を考えると,本コースの有用性は今後も十分あると想定されるため,今回掌握できた受診者の負担・苦痛を配慮し,よりよい運用を目指していきたいと考える.
著者
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高橋 秀理
池袋藤久ビルクリニック
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平塚 卓
平塚胃腸病院
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海老沢 雅子
池袋藤久ビルクリニック
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小川 房子
池袋藤久ビルクリニック
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大竹 真一郎
池袋藤久ビルクリニック
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鈴木 理香
池袋藤久ビルクリニック
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真次 隆之
池袋藤久ビルクリニック
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