シェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症に対するセビメリン塩酸塩水和物の超長期投与例の検討

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概要

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セビメリン塩酸塩水和物の超長期投与症例について後ろ向きに調査を行い，安全性と薬剤耐性について検討した。対象はセビメリン塩酸塩水和物が2年以上継続投与されていたシェーグレン症候群症例118例で，転帰，副作用，唾液分泌量と自覚症状スコアを投与開始5年後まで調査した。投与開始2年後以降に副作用による投与中止，新たな副作用の発生や既存副作用の悪化はなかった。本剤が5年以上継続投与されていた73例中14例（19.2%）に血液生化学検査値異常がみられたが，何れも軽微であった。唾液分泌量と自覚症状スコアは投与開始5年後まで調査できた66例を検討した。唾液分泌量は投与開始2年後まで増加し，その後は概ね一定値を示していた。自覚症状スコアは投与開始1年後まで減少し，その後は若干の変動があるものの，概ね一定値を示していた。以上より本剤は長期間投与を行っても安全性や効果が低下しない可能性が示された。

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