慢性心不全患者に対するCPAPとHEART PAPの検討―Japanese trial to assess the effect of adaptive servo‐ventilation in chronic heart failure(JASV)の結果から : —Japanese trial to assess the effect of adaptive servo-ventilation in chronic heart failure (JASV) の結果から
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概要
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慢性心不全 (chronic heart failure; CHF) に睡眠呼吸障害 (sleep disordered breathing; SDB) の合併が多いことが知られている.このようなSDBを合併するCHF患者の予後は不良であるものの,SDBに対する治療で心機能や生命予後の改善も期待できるという報告がなされている.このようなSDBとして,上気道の閉塞に起因する閉塞性睡眠時無呼吸 (obstructive sleep apnea; OSA) と,中枢性無呼吸と過呼吸を繰り返すチェーンストークス呼吸 (Cheyne-Stokes respiration with central sleep apnea; CSR-CSA) があげられ,CHF患者ではこれらが混在することが多い.OSAの場合は,continuous positive airway pressure (CPAP) が有効であると考えられるが,CSR-CSAが混在する場合,SDBのすべてを改善させるのは困難である.しかしながら,これらの両者を治療可能な新しい陽圧治療であるadaptive servo ventilation (ASV) の有効性が報告されている.ここでは,これまで報告されたCHF患者に対するASVの有用性のまとめとともに,われわれのグループで行ったCPAPとASVを比較した臨床研究の結果を報告する.
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