心臓原発悪性リンパ腫に対して内視鏡下腫瘍生検が有効であった1例
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概要
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症例は60歳,男性.咳および呼吸困難感を自覚し,緊急入院した.経胸壁心臓超音波検査にて,右房から右室にかけての心臓腫瘍を指摘された.腫瘍自体により右室流出路狭窄を呈し,右室不全および中等量の心液貯留をきたしていた.治療方針決定のために,胸腔鏡下腫瘍生検および心ドレナージを施行.迅速細胞診断にて悪性リンパ腫が疑われた.病理による最終確定診断まで,通常の半量でのCHOP化学療法を開始,化学療法は奏功し,腫瘍径は著明に減少し右室流出路狭窄は改善した.病理組織診断は心臓原発悪性リンパ腫であった.低侵襲で確実な方法をとることにより,迅速に治療方針を立てることができた.
著者
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