青年期における発達支援の実践と有効性の検討—女子大学生を対象とした面接調査から—:—女子大学生を対象とした面接調査から—
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概要
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青年期という発達過程に存する学生に対する発達的観点からの支援の有効性の検討のため,ソリューション・フォーカスト・アプローチをもとにした介入と,自己観察と社会的フィードバックを課題として組み込んだ面接調査を実施した。その結果,面接調査を通して「アイデンティティの確立」得点の上昇,「混乱」「回避」得点の減少がみられ,本研究で実践した方法は,青年期の発達に影響を与える可能性が示唆された。また,フォローアップ時の面接調査の振り返りにおける発言をKJ法により分類した結果,「考える機会」「方法への注目」「変化」というカテゴリーが見いだされた。そして,全協力者が「方法への注目」に関する発言をしたことから,発達的観点からの支援に際しては,自身やその将来について考える機会を与えるとともに,それらについて考える方法を提案し実践させることが効果的であると考えられる。さらに,方法の実践は,自身の課題に遭遇したとき,解決手段として主体的に活用されることが期待でき,協力者の発達を促進させる可能性が示唆された。以上より,本研究で実践した方法は,発達的観点からの具体的な支援のひとつとして位置づけることができると考えられる。
著者
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