硬膜外ブロックと坐骨神経パルス高周波療法が奏効した幻肢痛の1例
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概要
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左下肢切断後に発症した幻肢痛に対して,硬膜外ブロックと坐骨神経パルス高周波療法が奏効した症例を経験したので報告する.症例は73歳女性,下肢閉塞性動脈硬化症を罹患し膝下で左下腿切断術を受けた.術直後より下腿の断端痛と幻肢痛が出現した.薬物療法でも痛みのコントロールがつかず,術後15日目に持続硬膜外ブロックを試みたところ痛みは回数,程度ともに軽減した.その後超音波ガイド下に局所麻酔薬による坐骨神経ブロックを施行し効果を認めたので5日後に坐骨神経に42°C180秒のパルス高周波療法を行った.それにより断端痛と幻肢痛は完全に消失した.
著者
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肥川 義雄
東京都立多摩総合医療センター麻酔科
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金子 裕子
東京都立多摩総合医療センター麻酔科
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伊藤 昌子
東京都立松沢病院麻酔科
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渡辺 弘道
東京都立多摩総合医療センター麻酔科
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井上 由実
横浜市立みなと赤十字病院麻酔科
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