放射線加工技術を駆使した水処理材料の創製研究
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概要
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放射線の高いエネルギーを利用して高分子材料を加工する技術の一つに放射線グラフト重合技術がある。この技術は,既存の材料の形状や特性を生かしながら,目的とする機能を付与することができる極めて優れた技術である。本技術を駆使して,既存の繊維材料を基材に用いて水処理捕集材料を創製する技術開発を進め,ビル空調用冷温水から鉄を除去する処理材,温泉水中に溶存するスカンジウムを吸着する捕集材に加え,工業化に有効な捕集材製造コストの低減化に寄与でき,環境に配慮した新しいエマルショングラフト重合法,さらに,エマルショングラフト重合により可能にした低線量グラフト重合による天然高分子を基材に利用した環境に優しい捕集材等の開発など,水環境における環境浄化·保全,資源確保の観点で進めた実用化研究の成果について述べる。
著者
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玉田 正男
独立行政法人日本原子力研究開発機構
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瀬古 典明
独立行政法人 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
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瀬古 典明
独立行政法人 日本原子力研究開発機構
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玉田 正男
独立行政法人 日本原子力研究開発機構
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