内分泌性高血圧症:診断と治療の進歩 I.内分泌性高血圧症の分類と疫学 3.副腎偶発腫に占める副腎性高血圧の頻度
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概要
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副腎性高血圧は, 的確に診断と治療を行えば, 治癒可能な高血圧であり, 臨床的に極めて重要であると考えられる. わが国の副腎偶発腫における病因でsubclinical Cushing症候群を含むコルチゾール産生腺腫が11.7%, 褐色細胞腫8.7%, アルドステロン産生腺腫4.3%であり, 副腎性高血圧は約25%を占める. 副腎偶発腫が見つかれば, その4分の1の症例が副腎性高血圧をきたす可能性がある. 男女別にみると, 男性では5人に1人, 女性では3人に1人が副腎性高血圧をきたす可能性があり, 治癒可能な高血圧を的確に治療していくことが重要である.
- 一般社団法人 日本内科学会の論文