2.中枢神経障害の機序
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概要
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薬物による中枢神経障害は,主作用を介している中枢神経受容体が治療域以上に刺激され,強い薬理作用が生じたために起こる副作用と,中枢神経内での薬物濃度が高くなり,通常の治療時には起こらない作用が生じて中枢神経が障害されるものがある.前者は主に中枢神経作用薬でみられ,多くは可逆性で減量により軽快,消失するが,後者は抗ガン剤や免疫抑制薬で見られることが多く,投薬を中止しても回復しないことが多い.
薬物による中枢神経障害は,主作用を介している中枢神経受容体が治療域以上に刺激され,強い薬理作用が生じたために起こる副作用と,中枢神経内での薬物濃度が高くなり,通常の治療時には起こらない作用が生じて中枢神経が障害されるものがある.前者は主に中枢神経作用薬でみられ,多くは可逆性で減量により軽快,消失するが,後者は抗ガン剤や免疫抑制薬で見られることが多く,投薬を中止しても回復しないことが多い.