炎中の火花「沸き花」発生を鍛接開始の指標とする和鉄鍛接機構
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
“Tsumiwakashi Tanren” is the forge-and-welding process to form a steel block from steel pieces that are produced by Tatara. “Orikaeshi Tanren” is the forge-and-welding process to hold up a steel block to produce a steel plate. Steel blocks were covered with straw ash and mud and heated in blacksmith's furnace. When the temperature of steel blocks increased over 1100°C, the fire flame of charcoal colored yellow followed by orange. The yellow flame was D-line spectrum of sodium with 589 nm wavelength and was a sign of production of molten fayalite slag, so called “Noro”. When temperature increased over 1190°C, small and bright sparks so called “Wakibana” started to appear in fire flame from charcoal. When temperature attained at 1290°C and many “Wakibana” sparks appeared, blacksmith took out steel blocks on a anvil and forged them to weld by hammering. At this time, temperature at the interface of steel blocks increased to about 1470°C by oxidation of iron and decarburization and the surface of steel block melted and wetted. Then, by hammering, “Noro” film was broken and steel blocks easily welded. When small bubbles of CO gas were produced at steel surface by strong force, fine steel particles were caught in CO babbles and oxidized in air to make bright sparks of “Wakibana”. “Wakibana” is a start signal of forge-and-welding process.
著者
関連論文
- 高温融体物性入門(4)溶融金属と溶融スラグの熱伝導度
- 汝窯青瓷の発色機構
- たたら製鉄の技術論(追補4)たたら製鉄操業における脈動送風の効果(その2)
- たたら製鉄の技術論(追補3)たたら製鉄操業における脈動送風の効果(その1)
- たたら製鉄の技術論(追補2)たたら製鉄の送風条件(その2)
- たたら製鉄の技術論(追補1)たたら製鉄の送風条件(その1)
- マイクロ波加熱炉による革新的製銑技術 (特集 マイクロ波加熱の最新動向--環境・エネルギー対応)
- 理科実験「たたら製鉄」の勘所と教育効果 (特集 好奇心で始まる理科教育・産業教育)
- たたら製鉄の技術論(36・最終回)たたらを現代に
- たたら製鉄の技術論(35)砂鉄吹き角炉の限界と砂鉄ペレット使用の効果
- たたら製鉄の技術論(34)砂鉄吹き角炉の技術転移と発展(その2)
- たたら製鉄の技術論(33)砂鉄吹き角炉の技術転移と発展
- たたら製鉄の技術論(32)木炭燃焼型こしき炉による銑鉄溶解実験
- たたら製鉄の技術論(31)明治期までの木炭燃焼型こしき炉
- たたら製鉄の技術論(30)こしき炉--現代のこしき炉による鋳鉄の溶解
- たたら製鉄の技術論(29)最古の高炉遺跡--ラピタン
- たたら製鉄の技術論(28)ルッペの製造実験
- たたら製鉄の技術論(27)木炭高炉と角炉のシャフト部の効果(その2)
- たたら製鉄の技術論(26)木炭高炉と角炉のシャフト部の効果(その1)
- ものづくり「匠」月報 たたら製鉄村下の技
- 高速連続鋳造用モールドフラックスの化学状態に及ぼすNa添加の影響
- 連続鋳造用モールドパウダーの結晶化に及ぼすCaF_2の役割
- CaO-SiO_2-CaF_2-Na_2O系ガラスにおけるFの化学状態と結晶化挙動の関係
- 固体^F MAS NMRによるCaO-SiO_2-CaF_2 -系ガラス中のFの状態分析 : Solid state ^F MAS NMR spectroscopy on CaO-SiO_2-CaF_2 glasses
- CaO-SiO_2-CaF_2-Na_2O系ガラス結晶化の速度論的解析
- CaO-SiO_2-CaF_2系ガラスの結晶析出挙動に与えるNa_2Oの影響
- CaO-SiO_2-CaF_2系ガラス結晶化に与えるアルカリ金属酸化物添加の影響
- 連続鋳造用モールドフラックスにおけるCaF_2の役割とカスピダインの結晶化機構の解明
- STMによる酸化鉄表面の還元過程の考察
- 青磁の釉の色調に及ぼす結晶相の影響
- 高温X線回析によるCaO-SiO_2-CaF_2系におけるcuspidineの結晶化挙動の解析
- 3CaO-2SiO_2-SiO_2-CaF_2系状態図の作成
- 密閉型示差熱分析による3CaO・2SiO_2・CaF_2-CaF_2擬2元系状態図の作成
- 1473KにおけるCaO-SiO_2-CaF_2系の液相が関与する相平衡
- 3CaO・2SiO_2・CaF_2(cuspidine)-CaF_2擬2元系状態図の作成
- たたら製鉄の技術論(追補5・最終回)砂鉄とたたら操業
- マイクロ波加熱高速高純度銑鉄製造法 (特集 鉄鋼業における電気加熱)
- 簡単にできる「たたら製鉄」と現代の鉄つくり(ヘッドライン:金属材料は今おもしろい)
- 「たたら」とマイクロ波製鉄 (特集 マイクロ波加熱とは--多様な応用展開)
- わが国古来の鍛冶の技術論(2)炎中の火花「沸き花」発生と和鉄の鍛接機構
- わが国古来の鍛冶の技術論(1)鍛冶技術入門
- 製鉄を変革するマイクロ波技術
- 炎中の火花「沸き花」発生を鍛接開始の指標とする和鉄鍛接機構
- たたら製鉄の技術論(23)大鍛冶屋の精錬技術
- マイクロ波高炉とその耐火物
- たたら製鉄の技術論(25)大鍛冶の脱炭実験
- たたら製鉄の技術論(24)第3の製鉄法「たたら製鉄」
- たたら製鉄の技術論(22)靖国たたらの製錬技術
- たたら製鉄の技術論(21)たたら製鉄復元への道
- たたら製鉄の技術論(20)村下の技
- たたら製鉄の技術論(19)たたら製鉄の物質収支と熱収支
- たたら製鉄の技術論(18)風と炎
- たたら製鉄の技術論(17)大鍛冶による脱炭機構
- たたら製鉄の技術論(16)製鉄炉の炉高と炉内状態(その2)
- たたら製鉄の技術論(15)製鉄炉の炉高と炉内状態(その1)
- たたら製鉄の技術論(14)「角炉」の鉄滓あるいは砂鉄を用いた製銑反応機構
- たたら製鉄の技術論(13)「角炉」の操業