比較的急速に増大した肺過誤腫の1例
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概要
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症例は78歳の男性.60歳より間質性肺炎があり,当院に通院中であった.2011年2月のCTではわずかに淡い陰影を認めたが,11月のCTにて右肺S7に10×6 mmの結節陰影を認めた.よって肺癌を疑い,胸腔鏡下肺部分切除を施行した.術中迅速診断にて悪性所見なく,永久標本にて肺過誤腫の診断であった.肺過誤腫の増大速度は比較的緩やかと言われている.今回のように急速に増大することは稀である.肺過誤腫も場合により増大が速いこともあり,鑑別が必要である.