ヘノッホ‐シェーンライン紫斑病の紫斑に対するpranlukast hydrateの有用性について
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概要
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ヘノッホ-シェーンライン紫斑病 (HSP) は,非血小板減少性紫斑,腹痛などの消化器症状と関節症状などを主徴とする疾患である。紫斑病性腎炎が予後を左右するため,腎炎には種々の薬物療法が行われている。しかし紫斑に対する治療法は,止血剤の投与や安静などの対症療法が主である。長期に紫斑が持続したり,出没を繰り返す症例では,紫斑に対する積極的な治療が患児のQuality of Life (QOL) 面から必要になる。我々は長期に紫斑が持続したり反復したりする症例に,ロイコトリエン受容体拮抗剤であるpranlukast hydrate (商品名オノン) を投与し,紫斑の軽快が得られた症例を5例経験したので報告する。
- The Japanese Society for Pediatric Nephrologyの論文
著者
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酒井 糾
北里大学 泌尿器科
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高柳 隆章
昭和大学 小児科
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辻 祐一郎
昭和大学 小児科
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成井 研治
昭和大学 小児科
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近岡 弘
昭和大学 小児科
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瀧田 誠司
昭和大学 小児科
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飯倉 洋治
昭和大学 小児科