一対比較時の選好再現性に関する確率推論モデル
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概要
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本論文では,服飾モデル刺激の一対比較における選好再現性を眼球運動特性から推測するベイジアンネットワークモデルを構築する.服飾モデル単独の評価得点に基づいて,一対比較のための3つのタイプの服飾モデルの組が用意される.すなわち,高得点vs. 高得点,低得点 vs. 低得点,高得点 vs. 低得点の服飾刺激の組である.ベイジアンネットワークモデルによって,各タイプの刺激に対する眼球運動特性と選好再現性の関係が調べられる.回答時間が長くなると,選択刺激を凝視する場合と非選択刺激を凝視する場合で再現率は大きく異なる.その原因を調べるために,選好判断時の迷いの生起確率を眼球運動特性から推測する.これにより,2つの凝視パターンは選好判断に対する異なる態度に対応していることが判明する.