がん終末期患者の苦痛を伴う内痔核に対してALTA療法が著効しquality of lifeの向上に有効であった1例
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概要
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【症例報告】75歳, 男性. S状結腸がん同時肝多発転移にてS状結腸切除術および術後化学療法を施行したが, 次第に病状は進行しbest supportive care (BSC)へ移行した. 壮年時より軽度の内痔核を有したが, がんの悪化に伴う諸条件のため, 内痔核は脱出と疼痛を伴う状態に悪化し, 患者のquality of life (QOL)は著しく低下した. 今回, BSCの一環として通常の手術治療より患者に負担が少ないと考えられるALTA療法を施行し, 良好な結果を得た. 【結論】終末期がん患者の内痔核治療法としてALTA療法は活用できる方法であると考え, これを報告する.